ブライダル図書館 続々売り上げ上昇
昨年2月から全国のブライダル業に事業提携を呼びかけている
プランニングえむのブライダル図書館」(宮崎市神宮2)。
わずか1年ほどで、直営店2店を含み10か所が全国にオープンした。
「以前は外回りの営業を主にブライダル業を行ってきました。
当時、優秀な社員がおり順調にやっていたのですが、その社員が退社したんです。
その時に気付いたのが『結局は才能のある営業マンがいなければ駄目だ』
ということでした。それから社員頼りにならない営業を考えなければいけないと
思ったのです。営業をしないということは、お客様に店舗に足を運んでもらわなければ
いけません。そこで考えたのがブライダル図書館でした」と小林久晃社長。
ブライダル図書館は5坪ほどのスペースに本棚や接客テーブルおよび約100冊のブライダル雑誌、式場パンフレットなどを配置したもの。
婚礼を検討しているカップルは無料で情報収集することができる。
「ブライダル図書館自体の利益はありません。ここで重要なのは店舖側です。
店舗の空いているスペースを利用します。当店は5坪ですが決まりはありません。
レイアウトもその店のカラーなどに合わせられます。
しかも立ち上げるまでにーか月からーか月半と短期間でのオープンが可能です。
提携パートナーという形ですので提携料などは発生しますが、全てのマニュアルや
DVDなども含まれています。ブライダル図書館のための新たなスタッフも必要ありません。お客様から質問された場合の接客のみです。接客をしませんから
お客様が気軽に利用できるという利点もあります」。
この新しい集客方法によって各店舗の売り上げも提携前より5〜10%の増加傾向にあるという。
「各県にブライダル図書館をオープンさせていきたいと思っています。
その後は他業種の図書館も考えています。インターネットや雑誌など情報の多い時代ではありますが、それを全て探すことは難しいです。特に雑誌は一度に何冊も買えません。
例えば車や家を購入する時に、このような図書館があれば便利なのではないでしょうか」。
ただ資料を集めて見られるようにしても、同社のような効果は得られない。
総合的なマニュアルがあるからこそ店舗数も増え、実績が上がっているのだ。 [村]
プランニングえむ
TEL0985(24)5123